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コニファーの病気や害虫で枯れる前の防除や対処の参考となる主要病虫害の一覧表。
コニファーは病虫害の発生が少なく、あまり細かな管理を必要としませんが、多くの樹種が涼しい環境を好み、高温多湿の時期がある国内では病気や害虫が発生し易いので、 風通しを心掛け、枯れ枝などは速やかに取り除くことが、病虫害に対する最大の防除となります。
→ 色々な利用法 (管理の基本 - 剪定、消毒の方法 , コニファートラブル) , ガーデン素材 (植物の管理 - 追肥消毒)
| 部位 | 被害症状 | 主な樹種 | 予想障害・病虫害 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 葉の色がくすみ、硬くなって触るとポロポロ落ちる。 | 全種類 | 残念ですが症状の見える箇所、または全体がすでに枯死している可能性が高いです。 高温多湿や、それに伴う病害、根腐れ、鉢植えの場合は過乾燥などの水不足、強風による根の断裂やコガネムシの幼虫などによる根の食害など地下部組織 (根) の損傷によります。 コニファーは過湿に弱い種類が多いので、土壌水分や風通し、病虫害の発生などに気を付け、鉢植えは乾燥にも注意しましょう。 |
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サビついたようになる。 赤みを帯びたゼリー状のものが付着してる。 |
ビャクシン類 | ・赤星病 (さび病)に罹っています。 | |
| 紅葉したように赤くなる。 |
カラマツ類 メタセコイア ヌマスギ マツ類 (全種類) |
・カラマツ類、メタセコイア、ヌマスギはコニファーの中では少ない落葉樹なので、秋に紅葉して葉を落とします。 ・マツ類はマツ枯れ病に罹って枯れた可能性があります。 ・症状の見られる枝葉または株が、障害か病虫害で枯死した可能性が高いです。 |
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| 葉 | 葉の色が褪せる。 | 全種類 |
・土の過湿で根が弱っています。 ・葉焼けを起こした可能性があります。 ・冬季に葉が褪せた色になる樹種があります。 ・物理的や強風などにより根が傷んだ可能性があります。 ・アブラムシが寄生しています。 ・コガネムシの幼虫に根を食害されています。 ・ハダニが寄生しています。 |
| 葉の一部が枯れる。 | 全種類 |
・物理的障害で枝葉が傷んだ可能性があります。 ・強風などにより支えている根が傷んだ可能性があります。 ・ニオイヒバでは一部の古い枝葉が枯れる傾向があります。 ・緻密な株では内部の葉が日照不足などで枯れます。 ・葉枯れ病に罹っています。 |
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| 葉先がねじれる、巻く。 | ヒノキ科 |
・農薬などの薬害や寒害を受けた可能性があります。 ・アブラムシが寄生して障害が現れています。 ・ケムシ類 (ハマキムシ) が葉を巻き寄生しています。 |
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| 葉にススのようなものが付く。 | ヒノキ科 | ・スス病が発生しています。 | |
| 気が付いたら葉の多くが無くなっていた。 |
マツ科 ヒノキ科 |
・ケムシ類に食害されました。 | |
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幹 枝 |
幹や枝の根元からヤニが出る。 |
マツ科 ヒノキ科 |
・マツ科は
ケムシ類 (マツノシンクイムシ類)などが穿孔した可能性があります。
穿孔した穴に殺虫剤を注入します。 ・ヒノキ科は樹脂胴枯れ病に罹った可能性があります。 |
| 新梢が枯れる。 |
マツ科 |
・ケムシ類 (マツノシンクイムシ類)などが穿孔した可能性があります。
穿孔した穴に殺虫剤を注入します。 | |
| 部位 | 被害症状 | 主な樹種 | 予想障害・病虫害 |
| 分類 | 病虫害 | 発症の特徴 | 対処 (薬剤名) |
|---|---|---|---|
| 病害 |
赤星病 (さび病)
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ビャクシン類
に中間寄生する病害で、ナシやボケなどに被害を及ぼすことで知られています。
Gymnosporangium 属の担子菌が寄生・増殖することで、赤みを帯びた茶褐色の塊に見える冬胞子が雨水などで粘質 (ゼリー) 状になり、その中で形成された小生子が風媒されます。
ビャクシンには秋から春にかけて寄生し、春以降に他の作物に伝搬します。 |
葉や枝で越冬する病原菌を冬季に石灰硫黄合剤を散布し、春の小生子が拡散する前に殺菌剤で消毒することで防ぐことができます (ダイセン, オーソサイド, サプロールなど)。 |
樹脂胴枯れ病
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高温多湿になる地域でヒノキ科のコニファーに見られ、幹や枝元から樹脂 (ヤニ) が流れ出て、次第に衰弱し枯死に到ります。 不完全菌類に属する糸状菌 (Lepteutypa cupressi, Monochaetia unicornis, Seiridium unicorne) が病原とされ、症状がすすむと患部の樹皮が裂け、広がり、さらにすすむと患部から壊死し始めます。 ヒノキ科のコニファーがある自然林や人工林が感染源とされ、伝搬範囲は狭いです。 多く流通しているゴールドクレストや特に暑さに弱いローソンヒノキに高率で発症します。 | できるだけ風通しを良くして、高温や過湿にならないように注意します。 1・2回の定期的な殺菌剤散布による予防で、発症を抑えることができます。 冬季に石灰硫黄合材を散布したり、気温が高い時期に殺菌剤で数回消毒します (ベンレート, トップジンMペーストなど)。 場合によっては周辺の樹木に感染し無いように、罹病株を早く処分する必要があることもあります。 | |
スス病
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葉の表面が黒っぽいスス状のものに覆わ、美観を損なうだけでなく光合成の妨げにもなります。 ススの正体は葉に付着した有機物などを栄養源として繁殖したカビの一種です。 アブラムシやカイガラムシなど、吸汁性害虫の排泄物などで繁殖することが多いです。 | コニファーでは葉の表面だけで、菌糸が内部に侵入することが無いので、降雨などで付着した有機物などと共にやがて落ちます。 アブラムシやカイガラムなどの害虫防除や、殺菌剤を散布して予防します (ダイセン, トップジンM, ベンレートなど)。 | |
葉枯れ病
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葉が枯れ込んでくる病状を一般に「葉枯れ病」と呼び、多くの病原菌が関与しています。 葉先から枯れるのはペスタロチア菌 (Pestalotia 属)、アルテルナリア (アルタナリア) 菌 (Alternaria 属)、フォーマ (ホーマ) 菌 (Phoma 属)、株下の葉から枯れるのはリゾクトニア菌 (Rhizoctonia 属) などの不完全菌類が病原菌とされます。 高温多湿条件ではボトリチス (ボトリスチヌ) 菌 (Botrytis 属) によっても発症します。 | 高湿度の場合発生しやすくなるので、風通しと水はけの良い場所で栽培し、定期的に殺菌剤を散布して防除します (オーソサイド, サプロール, ダイセン, ダコニール, ベンレートなど)。 発病した部位や株を焼却処分します。 | |
マツ枯れ病 (マツ材線虫病)
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マツノマダラカミキリ に運ばれたマツノザイセンチュウによってマツが枯死する病気です。 マツノマダラカミキリが食害する時、傷口からマツノザイセンチュウがマツに侵入し、植物内で増殖したセンチュウに通導組織を破壊され水分不足により枯死に至ります。 マツノザイセンチュウは北米原産の外来種とされ、国内ではアカマツやクロマツ、リュウキュウマツに多大な被害をもたらしてます。 | 基本的にマツノザイセンチュウを媒介する マツノマダラカミキリを殺虫剤により防除 しますが、マツノザイセンチュウ予防剤を樹幹注入して防除する場合もあります (センチュリーエース注入剤, ネマノーン注入剤, メガトップなど)。 罹病株を回復させる技術は確立されてなく、感染株は速やかに焼却処分します。 |
| 虫害 |
アブラムシ・スリップス (アザミウマ) 類
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新梢や日陰部分で育った軟らかい葉などを中心に吸汁し、樹勢を衰えさせます。 大量に発生すると排泄物から障害やスス病などの病害を引き起こしたり、 大量のアリを引き寄せ、共生する類もいます。 | 積算温度が一定になるツツジの花が咲く頃から発生するので、その時期から定期的な殺虫剤の散布や、土壌に撒く浸透移行性殺虫剤などで防除します (エカチン, スミチオン, バイジッド, マラソン, マシン油, オルトラン粒剤など)。 |
ガ・ケムシ類
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比較的葉の軟らかい ヒノキ科 のコニファーに発生しやすく、葉を直接食害するものや、葉を巻いたり糸を張るなどで食害し (ハマキムシ類)、被害をもたらします。 気象条件により大量発生したり、年に数回多発したりします。 マツ科 にはマツカレハ (マツケムシ) が発生し、葉を暴食します。 また、枝や幹の中に侵入して被害をもたらすもの (マツノシンクイムシ類、コウモリガ) もあります。 | 成長するほど駆除が難しくなるので、こまめに観察し、発生初期に捕殺するか殺虫剤を散布します (エルサン, オルトラン, スミチオン, ダイアジノン, デナポン, ティプテレックス, マラソンなど)。 | |
コガネムシ類
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成虫の葉に対する食害よりも、幼虫による根の食害によって見えない所で大きな被害をもたらします。 病虫害の発生が認められないのに樹勢が弱ったり、鉢植えで適切な水管理をしているのに枯死する場合があります。 鉢植えの場合は土中にある腐葉土などの有機物を最初食べていますが、限られた環境で食べ尽くすと根を食害します。 | 枯れ枝や葉を速やかに取り除きできるだけ虫の寄らない環境にします。 成虫、幼虫共に見つけ次第捕殺するか、成虫に対する殺虫剤の散布や、幼虫に対して粒剤を撒きます (オルトラン, カルホス, スミチオン, マラソン, オルトラン粒剤, ダイアジノン粒剤, バイジェット粒剤など)。 | |
ハダニ類
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小さなダニが寄生して、葉色が黄色などにあせたり、樹勢を弱らせます。 高温乾燥条件で発生しやすく、軟らかい葉に寄生するものや マツ科 などの硬い葉のコニファーにも寄生するトドマツノハダニがあります。 | 雨で流れ落ちやすく、小さいコニファーには定期的に頭から水をかけることで防除できます。 乾燥時や初秋に大量発生することがありますので、殺ダニ剤を数種類変えながら、抵抗性虫を作らないように散布します (アーカル, アクテリック, エイカロール, ケルセン, クロルマイト, テデオン, マラソンなど)。 | |
マツノマダラカミキリ![]() |
マツ枯れ病 の原因となるマツノザイセンチュウを媒介することで知られ、防除の主目的はマツ枯れ病にあります。 成虫は春から秋にかけて活動し、食害や産卵をし、傷口からマツノザイセンチュウが侵入します。 | 発生地域では植え付け前にNCS剤などで土壌消毒します。 成虫が飛来する初夏は特に集中的に薬剤を散布して防除します (オルトラン, スミチオン, スミパイン, デナポン, マラソンなど)。 | |
| 分類 | 病虫害 | 発症の特徴 | 対処 (薬剤名) |
|---|
※ 基本的に殺菌剤には殺虫効果は無く、殺虫剤には殺菌効果が無いので、目的に合わせて使用してください。
※ 殺菌剤や殺虫剤は同一の種類を連続して散布するのを必ず避け、使用上の注意を守りましょう。
※ 非農薬系剤の多くは殺菌殺虫効果は期待できないので、病虫害を抑止する抗菌防虫として早めに防除として使用します。
参考
茨城県林業技術センター (樹木の病害虫)
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北海道立林業試験場 (森林病虫害)
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みんなの農薬情報館
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住化タケダ園芸株式会社 (病害虫ナビ)
| 分類 |
Yahoo!ショッピング |
楽天市場 |
|---|---|---|
| 殺虫菌剤 |
石灰硫黄合剤 |
石灰硫黄合剤 |
| 殺菌剤 |
オーソサイド |
オーソサイド |
| 殺虫剤 |
アクテリック |
アクテリック |
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