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コニファー管理の基本


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剪定、消毒の方法

整枝・剪定

コニファーは自然の状態でもきれいな樹形を見せますが、ボリューム感をだすためや樹形の乱れを直したり、蒸れを予防したり、生垣やトピアリーを作るために整姿・剪定や刈り込みをしたり、枯れ枝を処理したり、目的によっては枝打ちしたりします。 また、走り枝 (長く飛び出す枝) が出やすい樹種などでは、定期的に切り落としたり、ニオイヒバのように先端が割れやすい樹種では早めに片方を切り落とし、主幹を一本に統一したりなど、整姿します。

しかし、 モミトウヒ などのマツ科のコニファーは切った周りの枝が伸びず、樹形を乱しやすいので決めた樹形にしたい場合や、風通しを良くする目的以外では整姿・剪定を避けたほうがよいでしょう。 また、多くのコニファーで、蒸れによる病害虫の防除や雪害回避のために、下枝を落とす処理も見られます。

主幹は、大きくしないと決めて、以後、整姿・剪定で樹形を維持する場合に限り落とす場合もありますが、主幹を回復できない樹種も多く、管理できないと著しく樹形を乱すので、取り返しが付かない場合も多く、目的と計画性をしっかり持っている場合に限り落とします。

コニファーガーデン (生垣(生け垣)、目隠し)


新梢が出る前に剪定すると刈り痕が目立たなくなる
新梢が出る前に剪定すると
刈り痕が目立たなくなる

刈り込みの効果として、頂芽優勢(先端部が伸びようとする)を壊すことで側枝 (二次枝) などの伸長が促進され、枝葉が増え、枝葉の密な樹形にすることができます (弱剪定) 。 外からは見え難いですが、外側の密になった枝葉で日差しを受け難くなった内部の葉が枯れる場合があります。

また、下枝が枯れこんで樹形を乱したコニファーは回復が難しいので、様々な形に刈り込んでトピアリーとして楽しむことができます。 しかし、あまり深い主幹元のところで切ると、側枝は伸びませんが、蒸れを予防する目的がある場合は、枝の付け根で切り、枝を間引きます (強剪定)。

ローソンヒノキのように複数の枝が直上して円錐形の樹形を形成している樹種の場合、主枝の頂部を切り落とす (ピンチ) することで、側枝が増えた横にボリューム感のある樹形となり、失敗する可能性も薄く、挿し木から鉢上げた貧弱な株などにも複数回行われます。

大きくなったコニファーの処遇 (コニファーのトピアリー topiary)


切る箇所による違い
切る箇所による違い

整姿剪定を行うのに適してるとされる時期は春、新梢が伸びる前と、伸びた新梢が固まる初夏の頃とされ、コニファーの活動が穏やで悪影響を受け難い晩秋から冬季にも可能です。

新梢が伸びる前に刈り込みを行っておけば、刈り込んだところが赤くなり、一般に言われる金気に負けるという現象が出ても、新梢がすぐに伸びて覆い隠されるので、この時期の整姿剪定は効果的です。

刈り込まれたイチイ達
刈り込まれたイチイ

金気に負けるという現象は、刈り込んだ枝葉を、切れのいいところまでコニファー自ら枯らしてしまう為、枯れたところが赤く見える現象で、 実際には金属によるものではないので、セラミックのはさみで刈り込んでも同じ現象が起きます。

これを避けるのは、手で摘み取ると切れのいいところで切れ、葉ではなく枝を切るように行うのが効果的ですが、 摘み取ると時、幼木では主幹を傷めてしまったり、大型な株や、枝が密な株では労力的に大変でもあるので、気にせずハサミで切るのが一般的です。

刈り取った枝からはコニファー独特の香りが漂うので、手軽な森林浴を楽しむのに利用したり、リースなどのアレンジメント用材にしたり、ヒノキ科を中心とした挿し木しやすいコニファーであれば、挿し木で増やしたりして利用すると、整姿・剪定作業も季節の楽しみな行事になります。

→ ガーデン素材 ▲ 植物の管理 (除草・整姿剪定)  ▲ 育成管理用品


石灰硫黄合剤
石灰硫黄合剤は冬に散布する
アルカリに弱いツツジ類などには注意

木酢液
木酢液は多少効果あり
酸に弱いカスミソウなどには注意

コニファーは本来病害に強いのですが、高温多湿の日本では病害に犯されやすい種類もあり、病気を発見したときには手遅れの場合も多いので、病害発生の防除に心がけることが大事ですが、 冷涼な地域では寒さによる障害以外ほとんど気にする必要はありません。

病害虫の防除には風通しが有効
病害虫の防除には
風通しを良くするのが一番有効

有効とされている代表的病虫害の防除法は、年一回、冬季に石灰硫黄合剤を散布する方法ですが、 地域に適した樹種を選んで、夏季に高温多湿にならない日照や温度、通風などに気を付けて栽培する方が効果が大きいでしょう。

室内でも利用するために薬剤を使いたくない場合は、できるだけ日差しや風に当てたり、たまに頭から水をかけてやることで、病虫害の発生を抑えることができます。

無農薬栽培などで利用される木酢液も多少有効ですが、雨に当たる場合はこまめに散布する必要があります。 特に強力な殺菌効果がある方法として、20〜30倍に薄めた焼酎を散布する方法もありますが、殺菌力が強すぎるので、年1回以内の使用にしてください。

梅雨の期間中は病害が発生しやすくなる条件なのに対して、散布した薬が降雨で流亡するなど、せっかく散布した薬剤の効果を得難くなるので、梅雨期前に十分に防除をしたり、数日間先の天候を確認してから散布し、同じ薬剤の連続散布は避けます。

→ データベース ■ コニファーの主要病虫害  ガーデン素材 ▲ 植物の管理 (追肥消毒)  ▲ 育成管理用品


受動的な葉と能動的な根

コニファーに限らず植物は緑や花など、地上部の状態が注目されがちで、地下にある根の存在を忘れてしまい、見えないため、どのような状態にあり、活動しているか解かりません。

植物の根の養水分を得る重要な機能は、極細い細根が受け持っていて、この根は1日〜数日、1週間などの短い期間で代謝されているとされ、常に新しい細根が形成されています。

この活発な動きを地上部に例えると、次から次と枝葉が伸びては、すぐに散って行く様な状態であり、実際の葉が養水分を引き上げるための蒸散作用や、光を受ける受動的な働きが中心なのに対して、根は地上部を支えるだけでなく、積極的に養水分を求めて活動する能動的な存在です。

コニファーの根の動きは多少緩慢になりますが、その活動は変わりません。しかし、細根の少ない種類が多いので、根の傷みには十分注意し、整姿剪定で根と葉のバランスをとることも必要となります。

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